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肩こり

肩こり

近年、長い時間のデスクワークや車の運転などで同じ姿勢をとり続けるライフスタイルから肩こりを訴える人が増えています。その他にも精神的な緊張,ストレス,過度のスポーツなども肩こりの原因となります。

長時間座ったままデスクワークを続けると、重い頭を支えるため首や肩の筋肉が緊張した状態になり、次第にこわばってきます。すると筋肉の緊張,こわばりにより毛細血管が圧迫され血行が悪くなり、乳酸などの疲労物質が血中に取り込まれず筋肉中に残るようになってしまいます。

よくある肩こりの原因

肩こりのメカニズムのところで緊張→こわばり→血流循環不足→痛み→緊張 の悪循環がこりを生み出していると説明しました。でもどうしてこの悪循環が起こるのでしょうか。その代表的なものをあげてみます。

肩こりの原因となる生活習慣

肩がこる人にはいくつかの共通の特徴がみられます。

  • 姿勢が悪い

    姿勢が悪いと肩がこりやすくなります。特に背中が丸まっている(猫背)の人は特に肩がこります。
    体を横から見てみると、背中が丸くなると頭の位置が少し前方に移動します。前方に出た頭を支えるために首の後ろや肩周辺の筋肉が緊張します。てこの原理を考えるとわかりますが、頭が前に出れば出るほど筋肉の負担は大きくなります。
    背中が丸い人ほど、頭が前に出ますので、首や肩もこりやすくなります。
    また、頭部のバランスをとるために首のカーブ(頚椎の前彎)が強くなります。首筋がつまったように苦しくなるのはこのためです。

  • 一定の姿勢で長時間仕事をしている

    デスクワークなど、一定の姿勢を長時間続けていると筋肉が緊張し、血行が悪くなります。
    体を動かさないでいるということは、動物にとって非常にストレスになるのです。犬や猫を見ていると、しょっちゅう伸びをしています。赤ちゃんや小さな子供もあちこち体を動かしたり伸ばしたりしています。
    人間も動物(動く物)ですから、なるべく伸びをしたり、首や肩を回すようにするとよいでしょう。

  • 運動不足

    もともと人間はある程度動いて健康を保てるように出来ています。やはり、動かないのは体によくありません。激しい運動を始める必要はありませんが、まったく歩かない生活をくり返していると肩こりなどの症状に悩まされても仕方がありません。

    簡単なストレッチや、伸びをひんぱんに行なうだけでもかなり違いますよ。

  • 筋肉の使いすぎ

    筋肉を使いすぎても肩こりになります。肩が張ったり、痛くなったりします。原因は筋肉の使いすぎによる疲労ですので、筋肉を休めると肩こりは改善します。

  • 冷え性

    女性に多いのが冷え性による肩こりです。血液の循環が悪いので、筋肉にたまった疲労物質がなかなか排出されません。冷え性の上に毎日のデスクワークやパソコンの仕事をしていると、肩がこらない方が不思議です。

  • 骨盤のゆがみ

    骨盤がゆがんでいるとよい姿勢をとろうとしても、気がつくとすぐに悪い姿勢に戻ってしまいます。両脚に均等に体重がかからないので、片方の足に体重をかけて立ちます。座っていても足を組んだ方が落ち着きます。
    結果として悪い姿勢をとり続けることで、肩こりなどの症状に悩まされてしまいます。

肩こりの治療

軽、中症の肩こりの治療はマッサージ整体中心で行います。
中、重症の肩こりの治療はマッサージと鍼を併用するのは多い、これによって上述した肩こりの原因となる疾患を治療することができ、その結果、肩こりを緩和することが可能です。
いつまでたっても肩こりが良くならないと言われる人は様々な病態が関係しているものと思われます。この場合、首や肩のマッサージを受けるだけではいつまでたっても良くなりませんので、様々な疾患に対応する鍼治療が良いものと思われます。

また、鍼治療と平行して、正しい姿勢、十分な睡眠、適度な運動などの日常生活の注意点についても、ひとりひとりの患者さんにあった指導を行っています。