季節と自律神経失調症 2022年11月9日更新!

2013/04/30
こんにちは、冷です。
四月、暖かくなって、快適な季節となったのに、
アレルギーが出たり、何となく体調が悪い人が見かけられます。
毎年今の時期、当院もこのような症状の方がたくさん来院されてます。

精密検査をしても、どこも悪くないのに、動悸・肩こり・手足のしびれ
・頭が重いといった不定愁訴と呼ばれる症状を訴える人もいます。
これは自律神経失調症と呼ばれる病気で、人によって異なり、また非常にさまざまな症状が見受けられます。

皆さんのご存知のように私たちの体内に交感神経と副交感神経とがあります。
各器官は、この二つの神経により、相反する作用を受けて機能を保っていますが、
過労、気象の変化、心理的ストレスによって、
両者の神経の機能的なバランスが崩れて病気になるのです。

特に、冬から春先に掛けて三寒四温といって気温変化が激しく、
身体が適応していくのは大変です。
また、入学・就職・転職といった環境の変化によって、知らず知らずにストレスがたまり、

こんなときに自律神経のバランスが崩れやすいのです。
この病気は、個人の素質や体質との関係が強く、責任感が強くて生真面目、
内向的で滅入りやすい、周囲に気を使いすぎる、といった人が罹りやすいようです。

このような傾向のある人は、外部からのストレスをうまくコントロールできず、
そのストレスに負けて自律神経失調症になるのです。
日頃より心身を安静に保ち、暴飲暴食、過労、夜更かしを避け、健康な体を保つことです。

カルシウム分の多い食品や新鮮な野菜・果実を摂りましょう。
入浴は、身体を清潔にし、血行を良くするばかりではなく、
心身の緊張や疲労を除くなどの効果をもたらしてくれます。

鍼灸と自律神経

鍼、灸の外的刺激は、過緊張状態に陥った自律神経の働きを和らげることが出来ます。さらに、皮膚刺激を通して脳の視床下部にも良い影響を与えて、ホルモン分泌のバランスを整えることにもつながります。

最近の研究では、「気持ちいい」という快刺激が脳内のβエンドルフィン等のホルモン分泌を活性化させ、自律神経の機能を正常化させる働きがあることが分かっています。

鍼やお灸の気持ちの良い治療を受けた後、ふぅっと楽になるのは、治療の気持ちよさがβエンドルフィンを活性化させ、自律神経の働きを効果的に和らげるからなのでしょう。

今までほかの治療法でなかなか効果が出てない場合、是非鍼灸治療を一度お試しください。