Acupuncture

当院の治療法

当院の治療法

中国針灸は特殊な薬物法と違い、人間が本来持っている生理的機能に従う無理のない治療ですから副作用の心配もありません。数千年の歴史をもつ中国針灸は国際的に注目され世界伝統医学の主流となっています。
当院の院長は中国に生まれ、中国大連医大を卒業後医師として治療に携わり、又中国針灸の古典文献と歴来の臨床経験を研鑽し、中国三鍼法、トウ氏奇穴療法などの独特な療法を用い、治療を行っています。

中国三針法

中国三針法は「靳三針」とも呼ばれ、著名な鍼灸学者 靳瑞教授(広州中医薬大学主任教授)の四十年余りの臨床経験より確立された技である。
この技は特定の病状において、数百のつぼの内、最も効果的な三つのツボを選び、多くの実験を行い、その結果治療効果が確実に証明された。
三針法創立以来、多くの難病を治癒し、特に脳梗塞の予防治療、児童の知能障害、半身不随、痴呆などの難病で功を表した「三鍼為主、辨証配穴」を原則とし、治療効果は顕著で、脳三針をはじめ、「智三針、舌三針、顳三針」等の常用26組。
とても高い学術の価値を持ち合わせている。

例:鼻三鍼


穴組:①鼻通一 ②鼻通二、③鼻通三

主治:花粉症、急性鼻炎、副鼻炎、鼻出血、嗅覚障害。

   1.1 智三針 主治:知能障害、精神障害。

   1.2 脳三針 主治:脳梗塞肢体活動障害,躯体不平衡。

   1.3 舌三針 主治:言語障害,音不清,唖不能言、流涎。

   1.4 四神針 主治:知能障害、痴呆、頭痛、めまい

   1.5 手智針 主治:弱智儿童多動症,動多静少、癲癇、不眠。

   1.6 足智針 主治:弱智儿童の自閉症、多静少動、唖不能言。

   1.7 腰三針 主治:腰痛、腰椎增生、慢性腰痛、遗精、陽萎、生理不順。

   1.8 颞三針 主治:脳梗塞後遺症、脳外傷による片麻痺、口眼歪斜、脳動脈硬化、
     耳鳴り、難聴、偏頭痛、パーキンソン病、脳萎縮、老年性痴呆。

   1.9 手三針 主治:上肢麻痺、頸腕症候群。

   1.10 足三針 主治:下肢感覚運動障害,下肢麻痺。

   1.11 眼三針 主治:視神経萎縮。

   1.12 鼻三針 主治:花粉症、鼻出血、副鼻腔炎

   1.13 耳三針 主治:難聴、耳鳴。

   1.14 肩三針 主治:五十肩、上肢麻痺、肩不挙、上腕二頭筋筋腱炎。

   1.16 頚三針 主治:頚椎病、頚部の筋違い、頸腕症候群

   1.17 膝三針 主治:膝関節の痛み、腫れ、無力感、変形性関節炎。

それ以外は背三針、脂三針、胃三針、腸三針、胆三針、尿三針、陽三針、陰三針等である

トウ氏奇穴

トウ氏奇穴は代々伝わった鍼灸の伝承的な学問で、現在に至るまで師匠の一族への口授のみで、門外不出であり、「秘術」のものとされた。トウ氏の先祖の知恵により、独自の鍼灸体系を造り上げた。《医の貫》:「医術一時、医道千古」トウ氏奇穴は一つぼ、一術ではなく、体系的な鍼灸流派であり、針道と言っても過言ではない。その医学理論学術は海のように深く、空のように広い。

トウ氏奇穴によると、人間には740のつぼがあるとされているが、今現在公表されているつぼは約200個であり、手指(一一部位)、手のひら(二二部位)、前腕(三三部位)、上腕(四四部位)、足(五五部位)、足底(六六部位)、脹脛(七七部位)、大腿(八八部位)、耳(九九部位)、顔面(十十部位)および胸と背中を合わせて十二部位である。

  • 1、ホログラフィーの応用

    トウ氏奇穴は、全身の各一部位それぞれが全身の情報を持つと考え、すなわち一部位のつぼで全身の疾患の治療を行うことができるとされている。例えば親指の五虎穴、上から「五虎一、五虎二、五虎三、五虎四、五虎五」五つのつぼがあり、五虎一は手の腱鞘炎、指の痛みの治療五虎三は足の指の捻挫の治療などはホログラフィー理論の応用である。

  • 2、同気相求

    「同気相求」はトウ氏奇穴の最も素晴らしい発想であると言える。「骨によって骨を治め、筋によって筋を治め、脈によって脈を治め、皮によって皮を治める」。例えば骨棘を治療する時、徑骨の際に沿って(四花副穴)刺入しないと、特効性がでないが、まさにこの理論によって証明される。

  • 3、新たな臓腑の表裏関係

    この理論は《内経》には記載がないが、《医学入門》には記載があり、肺と膀胱、脾臓と小腸心臓と膝、腎臓と三焦、肝臓と大腸に繋がると想定し、この原理を用い、大腸経で肝臓の治療行ったり、三焦経で補腎の治療を行ったりと、実に幅広く応用出来る理論である。

  • 4、絡病理論

    この理論の由来は《内経》、「初病気結在経,経主気;久病血傷入絡、絡主血」刺絡もよく使われる。

  • 5、

    トウ氏奇穴鍼灸法は少数のつぼを使い、速効性があり、幅広く治療ができる。痛みを伴う病状以外、顔面麻痺、鼻炎、喘息、胆嚢炎、慢性の膵臓炎、大腸炎、耳鳴り、難聴、帯状疱疹、不妊症、婦人科病等で驚くべき治療効果を上げている。例えば重子穴で長年の背部痛の治療、腎関穴で頻尿の治療、木穴で手の皮膚病の治療、婦科穴で不妊症の治療、駟馬穴で花粉症と多種アトピーの治療、臨床上、十四経絡のつぼのより効果がいいことも証明された。

    八部位(大腿部)

    例: 八部位 (大腿部)
    ※驷 馬上中下三穴

    ※驷 馬三穴は肺脏系の特効の要穴であり、特に鼻炎、アトピー、ニキビの病状に対し、抜群の効果がある。それ以外にも、結膜炎、甲状腺腫瘍、耳病(耳鳴、難聴等)にも効果があるとされる。

    通関、通山、通天は胃炎などの特効つぼ。重度胃病に対し、刺絡法も効果がある。三つのつぼを併用すれば、妊娠中の悪阻に絶大的な効果がある。

推拿法

推拿は、各種の手技を施すことにより、疾患を予防、あるいは症状を改善させる、中国伝統の整体法である。

  • 1.不必要な力を加えない為、あらゆる手技による整体法において群を抜いて安全性が高い。

  • 2.施術による治療効果が高く、しかも即効性がある。

  • 3.極めて短時間の施術で、大幅に症状を改善することが出来る。

このように、三拍子そろった長所を持ち合わせていることより、中国においてこの整体法は「推拿魔術」と評されている。