Medical content

変形性股関節症・臼蓋形成不全

変形性股関節症

・変形性股関節症とは関節への負担が原因で起こる関節疾患(病気)で、軟骨の破壊及び軟骨と骨の変形をきたし、慢性の関節炎を伴います。 関節が痛むため、関節リウマチと間違えられやすい病気です。

股関節に起きた変形性関節症を変形性股関節症(Osteoarthritis=O.A)と呼びます。 変形性股関節症が進行し重症になると、関節の変形や運動痛、可動域制限等により、起立や歩行に大きな影響を与えるため、QOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を著しく低下させます。

・寛骨臼形成不全(臼蓋形成不全)とは、寛骨臼の形成が不十分で、被覆が浅い(股関節の屋根が浅い)疾患です。女性に多いことがこの疾患の特徴です。荷重部が狭く、部分的に負荷がかかり、その状態が続くとその部分の軟骨がすり減っていきます。臼蓋形成不全の方は、体重を支えるのに力学的に不利な状態にあるので、変形性股関節症に移行するリスクが高くなります。

変形性股関節症・臼蓋形成不全

変形性股関節症とは関節軟骨が変化し、摩耗により関節破壊をきたす疾患(病気)ですが、その原因は、原因が明らかでない一次性股関節症と、何らかの原因により続発する二次性股関節症に分類できます。
二次性股関節症の原因はというと代表的なものが、先天性股関節脱臼(うまれつき股関節がはずれているもの)・臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)・関節リウマチ・外傷=けが(大腿骨頚部骨折・股関節脱臼骨折・骨盤(寛骨臼)骨折)などがあげられます。

  • 変形性股関節症の症状

    変形性股関節症の症状は、大きく3つに分けられます。

    1.疼痛(股関節周囲の痛み)
    初期の場合、長時間歩行時・歩行後にだるさや運動開始時の痛みとして現れ、病期(病気の進行度)が進行するにつれて痛みは持続的となり、安静時痛や夜間(就寝時)痛が出現してきます。

    2.運動制限(=可動域制限)
    初期には運動制限は、著明ではありません。 関節の変形が進行するにつれて、股関節の動きの制限が著明になってきます。(靴下はき・爪切りが困難になってきます)

    3.異常歩行=跛行(はこう)
    疼痛性跛行は、股関節の痛みにより回避(かばって)歩行をすることです。また脚短縮(硬性墜下性歩行)=足が短くなることによる、異常歩行です。

  • 変形性股関節症の病期分類

    a.前股関節症=臼蓋形成不全

    軟骨破壊は最も軽い時期、臼蓋形成不全があり、骨頭が十分われていませんが、関節裂隙(関節のすきま)は保たれている状態をいいます。

    ※臼蓋形成不全とは、屋根が低形成で大腿骨頭を十分覆っていない形態的な問題がある疾患です。立ったり歩いたりする日常の動作時、小さな屋根だと大腿骨頭の安定性が悪く、炎症や痛みが生じやすくなります。

     また、小さい屋根で荷重(体重負荷)を受けなければならないので軟骨が傷みやすく、進行すると変形性変化、すなわち骨に穴が空いたり(骨のう包)、余剰な骨(骨(こつ)棘(きょく))が形成されたり、さらに進行すると大腿骨頭が外側上方にずれたりします。臼蓋形成不全は女性に多く、変形性股関節症になる原因の80%以上を占めるといわれています。

     臼蓋形成不全の股関節は経年的に病期が進行します。軟骨が傷んでいない前股関節症期軟骨が傷み始め、関節の隙間が少し狭くなり始める初期軟骨が薄くなり、骨のう包や骨棘が形成される進行期軟骨が広範囲に消失して隙間が消失し外側上方にずれてくる末期-です。

     病期の進行とともにさまざまな症状が出現します。初期では、股関節周囲の違和感・脱力感や労働・スポーツ後の軽度の痛みが出現し、病期が進むに従い、動作の開始時や歩行時に痛みが出てきます。進行期、末期では歩行時のみならず安静時に痛みが出て睡眠に支障を来すことや、脚の長さが短くなり、跛行を呈する場合があります。
    変形性股関節症の病期分類

    b.初期股関節症

    関節面の不適合、関節裂隙(関節のすきま)のわずかな狭小化や骨硬化(骨が硬くなること)・骨棘(骨のとげ)形成は認めますが、あっても小さい状態をいいます。

    c.進行期股関節症

    骨頭周辺、臼蓋底の部分に骨棘(骨のとげ)形成を認め、関節裂隙(関節のすきま)は明らかに狭小化するものです。骨硬化(骨が硬くなること)・骨嚢胞(骨の中に穴があくこと=空洞)などの変化や出現する状態をいいます。

    d.末期股関節症

    関節裂隙(関節のすきま)の消失や関節としての適合性が消失する状態をいいます。

変形性股関節症・臼蓋形成不全の治療法

  1. 減量
    変形性股関節症の方の、股関節は拘縮といって関節が固まっていたり、筋肉自体が固く柔軟性がないことが多くあります。先ほど説明した通り、股関節は加重関節であり、上半身の重みを分散させる働きがありますから、関節をとりまいている筋肉や関節包が固く柔軟性が低下していると、股関節のスプリング機能がそもそも低下するので変形が加速し、痛みは当然強くなります。
  2. 手術
    変形が軽度であれば当然その必要はありませんが、変形性股関節症は進行性の病変ですので経過観察は必ず必要です。手術方法は変形の程度・年齢を考慮し選択されます。ご自分がどのステージの変形なのか、把握しておくことは非常に重要です。
  3. 鍼灸
    鍼灸は股関節の痛みの軽減、股関節の可動域改善に有効です。変形性股関節症の方は、関節の拘縮などにより、関節の可動域が減少していることが多いので、臀部、股関節周囲の筋肉を緩めることによって、股関節のスプリング機能が改善し、日常生活動作での制限は軽減します。『手術をなるべく避けたい』と思っているのであれば、鍼灸は強くオススメします。
  4. 当院の治療の特徴

    1. 健康堂では、開業16年以来、数多くの変形性股関節症・臼蓋形成不全の患者さんはご来院され、施術を通して、症状が改善されました。
      股関節症に対する治療法も当院が得意とする治療の一つです

      眼瞼下垂

    2. 手術しない独自な治療法。
      独自な鍼灸治療、トウ氏奇穴を使い、効果の高いツボ刺激をすることにより筋肉や神経の働きが活発になり、血液の循環をよくすることになり、股関節の症状改善につながります。また整体で股関節の歪み・変位を整え、鍼灸と相乗効果を挙げられます。
      当院における鍼灸治療は東洋医学の脈診、腹診を行い、治療目標は体質を改善することによる根本原因の除去です。薬物治療のような対処療法ではありません。
      そのため、鍼灸治療で改善できた症状は再発しにくいのが特徴です。
      薬物治療により改善が見られない場合や症状を繰り返すような場合は当院の鍼灸治療をお勧めいたします。


      眼瞼下垂

    3. カウンセリングと自宅ケアはしっかり指導
      施術後の変化を確認頂き、お身体の状態や今後のアドバイスをさせていただきます。
      来院頻度や自宅でのケア方法、気になることなどを丁寧にお答えします。

      眼瞼下垂

    4. マスコミも注目
      開業以来、多数のマスコミに取材
      され、冷総院長は『プレジデント』に「つぼの達人」として紹介されました。
      眼瞼下垂

    推薦する医師などの声

    • 金子 育 先生

      眼瞼下垂

      内科医師・漢方医 「木蘭堂」グループ代表
      長年、内科女医として鍼灸・漢方診療に従事し、立川・国立の「木蘭堂グループ」を主宰。

      推薦の声:
      病院や他の治療院に通っているが、良くならない、そのような方にオススメいたします!
      当院では腰痛、関節痛、自律神経が乱れる方、様々な難病症状を訴える方が多数みえます。そのような方にを最大限に診療を行うのですが、完全改善は非常に難しいというのが現状です。
      そのような時に、いわゆる代替医療である鍼灸・手技療法は非常に有効で、医療補助的な役割というよりは、むしろメインの施術になると考えています。「手当て」である鍼灸や手技療法は、その手を通じて心や気を伝達する作用も相まって、医学の限界をものともせずに症状を改善させる不思議な効果があります。
      健康堂鍼灸院整骨院の施術は、その心や気を大切にする、暖かく、かつ熱いものを感じさせてくれます。心のある施術とそうではない施術、どちらが効果的かは明らかであると思います。
      冷総院長の元で、厳しいトレーニングを受けたスタッフたちは、一様にその心を手のひらから伝えてくれるでしょう。
      当院からも多くの方を紹介し施術していただいております。非常に信頼のおける存在です。

    • 菅 民生 先生

      眼瞼下垂

      中国医師、中国推拿(中国式マッサージ)の第一者

      推薦の声:
      冷総院長とご縁があり、私の弟子として十数年付き合ってます。修業される時期、彼は患者さんへ強い熱意、真摯に学び、働く姿を見て何度も感銘を受けました。 院全体に関しても、冷総院長をはじめ、スタッフの皆さんも患者様の様々な悩みを見極め解決してくださるので、腰痛や、深い悩み、難病をお持ちの方など、どなたでも安心して通えて笑顔で帰ることができると思います。 私は、自信を持って冷総院長、健康堂鍼灸院整骨院を推薦させていただきます。

    • 伊藤 賢一 先生

      眼瞼下垂

      人形町いとう鍼灸院 院長

      推薦の声:
      健康堂鍼灸院整骨院を推薦します 健康堂鍼灸院整骨院は、15年以上に渡り、地域の患者様から強い支持を受けている、冷鉄軍(れいてつぐん)総院長が率いる治療院グループです。 スタッフ教育に定評があり、高いレベルの技術を各スタッフが習得しています。
      外傷治療、慢性疼痛、自律神経失調症などの多岐に渡る適応範囲を持ち、さらにリフレクソロジーやアロママッサージなどの施術までもカバーしています。 ここを卒業したスタッフは、日本全国に散らばり、自院を開業したり高級ホテルなどで活躍しています。
      私は健康堂鍼灸院整骨院を推薦します。

    • 料金

      治療料金  保険併用診療  5200円/回(約55分)
            自由診療    6800円/回(約60分)
      初診料   1000円
      初回の方は是非クーポン券をご利用ください↓
      初回ネット割引