眼瞼下垂は治療を受けずに自力で治せないか?放置しても大丈夫か?

2024/03/06

こんにちは!健康堂の冷です。

最近眼瞼下垂の症状で来院される方は増えてます。眼瞼下垂の症状でお悩みの方の中には、「治療を受けずに自力で治せないか?」「眼瞼下垂を放置しても大丈夫ですか?」と思われる方も少なくないはずです。

結論から申し上げますと、「眼瞼下垂は治療を受けずに自力で治すのは非常に難しい」です。
その理由についてご説明します。

    自力で眼瞼挙筋を鍛えて元に戻すことはほぼ不可能

一般的な筋肉は鍛えると強くなりますが、眼瞼下垂の原因である「眼瞼挙筋(がんけんきょきん)」という筋肉を鍛えて強くすることが非常に難しいからです。
まぶたを上げる筋肉である「眼瞼挙筋」は、とても薄い筋肉です。非常に薄い膜のような筋肉なので、腕や足の筋肉のように鍛えて太くする、強くするということが難しい筋肉構造になっています。

※当院は下垂の進行を遅らせる、前頭筋肉を鍛える目的で筋トレを指導しております。

②上まぶたの組織構造の問題

上まぶたにおける組織の構造がもう1つの理由です。
眼瞼挙筋は瞼板(けんばん)にくっついており、つなぎ目が非常に弱いという特徴があります。
例えば、腕や足などの筋肉は骨などに強固にくっついていて、離れることはよほど強い力が加わらない限りありえません。また、運動などで強く鍛えることもできます。
一方で、瞼板と眼瞼挙筋のつなぎ目はとても弱く、繊細な構造になっています。眼瞼挙筋を鍛えることができてたとしても、このつなぎ目を強固にすることはできません。
以上の理由から、眼瞼下垂を自力で治すことはほぼ不可能と言っていいでしょう。

原因と症状

眼瞼下垂の症状を起こすのは、主に眼瞼挙筋の異常が原因です。眼瞼挙筋というのは、動眼神経という神経によって支配されています。動眼神経は意識によって調整できる筋肉です。眼瞼下垂の患者様では、この眼瞼挙筋が緩んだり弱くなったり、滑ってズレたりすることでまぶたが落ちる症状が起こります。

まぶたを上げる筋肉には眼瞼挙筋だけではなく「ミュラー筋」という筋肉も関わってきます。このミュラー筋の異常な緊張は眼瞼下垂による副次的な症状を引き起こすことがあります。

ミュラー筋は、眼瞼挙筋よりも奥にある筋肉で、眼瞼挙筋よりもさらに薄い筋肉で、自律神経の交感神経(自分の意思でコントロールできない神経)により支配されています。

例えば、眼瞼挙筋がまぶたを上げるのをサボっている場合には、ミュラー筋が一生懸命働いて持ち上げるよう働きます。そのため、ミュラー筋が働いているということは、常に交感神経が興奮している状態になります。

交感神経が興奮状態になると頭や肩の筋肉も緊張状態となり、肩こりや頭痛が引き起こされます。また、自律神経のバランスが乱れることにより、便秘や手足の冷えなどの症状が起こる人もいます。

眼瞼下垂にだからといって、必ず手術を受けなければならないのでしょうか?

もちろん、お医者さんの判断になりますが、一般的に言うと、患者様本人が、眼瞼下垂による症状に困っていなければ、手術を受けなくても問題はありません。

よく患者様に「眼瞼下垂を放置しても大丈夫ですか?」と聞かれることがあります。
基本的には眼瞼下垂の症状を放置したからといって、命に関わるような何か重大な症状や問題が起こるということはありません。

ただし、眼瞼下垂の症状を放置すると、以下のような症状が出てくる場合があります。

● 無意識のうちに眉毛を上げることによる、おでこにシワが固定される
● ミュラー筋の緊張が続くことで頭痛や肩こり、冷えに悩まされる など


予防法

予防その1:目元をこする癖をなくす

まずは目元をこする癖です。
痒みがあって目を擦ったり、アトピーの症状などで目を擦ってしまう癖がある方は、眼瞼下垂になったり悪化してしまう可能性があります。

予防その2:ハードコンタクトレスをやめる

もう1つはハードコンタクトレンズの使用です。
ソフトコンタクトレンズとは違って、ハードコンタクトレンズを外す時は上まぶたを引っ張って出し入れすることになります。装着する際に、上まぶたの中の眼瞼挙筋が引っ張られて筋肉が伸びます。これを毎日繰り返すことで眼瞼下垂になる場合があります。
そのため、眼瞼下垂の方にはハードコンタクトレンズはおすすめできません。


当院の治療の特徴

  1. 健康堂では、開業16年以来、数多くの眼瞼下垂の患者さんはご来院され、施術を通して、症状が改善されました。
    眼瞼下垂に対する治療法も当院が得意とする治療の一つです。当院経験により、重症の眼瞼下垂を除いて、鍼灸治療で70%近い眼瞼下垂の方が完治したり、症状を改善させることができるのです。
    軽い眼瞼下垂であれば、数回で完治することもあります。特に筋肉の異常、動眼神経麻痺(眼瞼挙筋の障害)、交感神経の異常(ミュラー筋の障害)などによる後天性眼瞼下垂に対しては、鍼灸治療の効果が期待できます。

  2. 手術しない独自な治療法。
    独自な鍼灸治療、トウ氏奇穴、奇経法を使い、効果の高いツボ刺激をすることにより筋肉や神経の働きが活発になり、血液の循環をよくすることになり、眼瞼下垂の症状改善につながります。また鍼灸で自律神経のバランスを調整して、交感神経の異常による眼瞼下垂にも効果を挙げられます。
    当院における鍼灸治療は東洋医学の脈診、腹診を行い、治療目標は体質を改善することによる根本原因の除去です。薬物治療のような対処療法ではありません。
    そのため、鍼灸治療で改善できた症状は再発しにくいのが特徴です。
    薬物治療により改善が見られない場合や症状を繰り返すような場合は当院の鍼灸治療をお勧めいたします。



  3. カウンセリングと自宅ケアはしっかり指導
    施術後の変化を確認頂き、お身体の状態や今後のアドバイスをさせていただきます。
    来院頻度や自宅でのケア方法、気になることなどを丁寧にお答えします。        
    眼瞼下垂に悩まれる方、手術を選ぶ前にぜひ一度当院まで治療を受けてみていただければと思います。
                         健康堂 久我山院
                             西荻窪院

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